なぜ軽貨物ドライバーを選んだのか?崖っぷちからの決断
「とにかく、今の生活を変えたい」——それだけを胸に、動き出した。
当時のKさんは、家庭の事情で背負った大きな借金に押しつぶされそうな毎日を送っていた。飲食店、カラオケ店、警備員。3つの仕事を掛け持ちしても生活はいつもギリギリ。財布には数千円しかなく、夜になると不安と焦りで眠れない日が続いた。

そんなある日、ふと目に飛び込んできた一枚のチラシ。“配送ドライバー募集”。最初は半信半疑だったが、調べるうちに2つのことが見えてきた。「頑張った分だけ、収入に直結する」「働き方を、自分でコントロールできる」——胸の奥に小さな火が灯った瞬間だった。迷いを振り切って応募した。それが、6年前の話だ。
軽貨物ドライバーの1日|リアルなタイムライン
「実際、どんな一日を過ごしているの?」という疑問に正直に答えたい。
8:30
営業所へ。積み込み開始
その日の荷物を確認しながらルートを頭に叩き込む。「積み込みの設計」が一日の出来を大きく左右する。
9:00
午前の配達スタート
住宅街を縫うように走り、一軒一軒に荷物を届ける。時間指定がある日は時計との勝負だ。
12:00
営業所に戻り、午後便に積み替え
この隙間に昼食を済ませる。わずかな休憩が、午後の集中力を決める。
13:00
午後の配達
夕方になると在宅率が上がり、一度で届けられる件数が増える。空になっていく荷台が、今日の仕事を証明してくれる。
全配達完了。営業所へ
片付けと日報を提出して一日終了。慣れるほどに無駄が削ぎ落とされ、同じ時間でより多くを届けられる自分に変わっていく。

「やってよかった」と泣きそうになった瞬間
最初の数ヶ月は、正直きつかった。地図とにらめっこしながら慣れない道を走り、時間に間に合わず焦る日が続いた。「向いていないのかもしれない」と弱音が頭をよぎったこともある。
それでも続けた。すると気がつけば、配達件数が増え、月収が目に見えて伸び始めた。
そしてもう一つ、心に刻まれている場面がある。配達先のお年寄りの方が、玄関先でぽつりと言った。
「ありがとう、助かったよ」
疲れ果てた身体に、その言葉が染み渡った。誰かの暮らしを支えているという実感。数字では測れない、この仕事のやりがいがそこにあった。
大変さのリアルと、乗り越えるための3つの工夫
美化せずに言う。この仕事は、想像以上に体力がいる。始めたばかりの頃は夜9時過ぎまで荷物を抱えていた日もあった。時間指定の荷物に追われ、思い通りに休憩さえ取れない日もある。それでも、乗り越えられた理由がある。
① ルートの最適化を習慣化する
どの順番で回るかを前日から考えるクセをつけると、走行距離が格段に減る。積み重なった差が月末の収入に直結する。
② 積み込みの精度を上げる
荷物を降ろす順番を意識した積み方にするだけで配達スピードが変わる。これだけで1日の件数が数件変わる。
③ 「自分なりのリズム」を作る
この仕事に決まった型はない。試行錯誤を重ねることで自分だけの最適解が見えてくる。それが「稼げるドライバー」への最短距離だ。
大変さの先に必ず「慣れ」がある。そして慣れた先に、稼げる自分がいる。
6年後の今、描いている未来
今のKさんが一番大切にしていること、それは「もっと賢く、自由に働くこと」だ。
経験を重ねるうちに、効率のいい仕事の回し方が見えてきた。だからこそこれからは無駄を削ぎ落とし、より自分らしい働き方を追求していきたいと思っている。そして、この仕事を通じて出会った仲間たちと、配送という枠を超えた新しい挑戦にも踏み出そうとしている。
軽貨物ドライバーは、単なる「配達の仕事」ではない。自分の人生を、自分の手で変えていける仕事だ。

まとめ|未経験・どん底からでも始められる
どん底にいたKさんが6年間続けられたのは、「頑張りが収入に直結する」というシンプルな仕組みがあったからだ。もし今、仕事や収入に悩んでいるなら、軽貨物ドライバーという選択肢を真剣に検討してみてほしい。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 必要なもの | 普通免許 + 軽自動車(相談可) |
| 収入の特徴 | 件数×単価。頑張るほど収入増 |
| 大変なこと | 体力・時間管理・最初の慣れ期間 |
| やりがい | 感謝の言葉・成果が見える達成感 |
| 将来性 | EC拡大で物流需要は右肩上がり |
※ この記事はKさんへの実際のインタビューをもとに構成しています。収入・労働時間は個人差があります。

